ラフティングの道具の話、
今考えてみると、10年前のラフティングの会社が使っている道具の中でもゲスト用のレンタル品はあまり見栄えのいいものがなかったように思える。
ロングジョンは今のものと大きな違いはないかもしれないが、長袖のジャケットはというと、ある会社が使っていたものはおそらく20年くらい前に購入したものではあるまいかと思わせるほど使い古されていてその色使いもスキーが流行った時にスキーヤーが来ていたような紺と紫と赤とかだった。
レンタルの靴は各社色々で面白かった。
今でもレンタル用にウェットソックスと一体になったブーツタイプのものをレンタル用に使う会社があるが他方ではキャンバス時のスニーカーを使っていたり、ウレタン素材のどこで買ってきたのかよく分からないようなものまで色々あった。
とある川ではボートの上では裸足がガイドもゲストも当たり前だったが、プットインとテイクアウト時だけ歩く時に通り道が凄まじく熱い為に火傷防止で何かしら履くものをみんな持ってきていた。
このように仕事で使用する道具、レンタル品は会社の性格が見える一面だと思う。
他社を比較してみると、道具についての情報量やガイドの意見の反映や、社長のこだわり、その他、、、と色々事情があるようだ。
僕はリオブラボー用に長袖のパドリングジャケットを数回作ったが、
今最新のものは明るい黄色が目立つ乾きが早いものだ。
早く乾く、もしくは乾きにくい環境下でも他のものに比べれば早く乾くというのは四国のように梅雨が長い場所ではとても重要な機能であり、しかも毎日使うようなののであればあるほど、我々ガイドは毎度仕事終わりに洗い翌日のために干すので、翌日の朝には乾いているものだと思っている。それが乾いてないとなると仕事が一つ後回しになってしまうのだ。
ジャケットを着てその上からPFDを羽織るとジャケットの胸と背中は隠れてしまい、傍目からは肩から腕が見える具合になる。明るい黄色が見えるような具合になる。
黄色いジャケットだと吉野川のような増水時以外は緑色の流れの中ではよく目立つ。
もし水の中に潜ったとしても見やすいだろう。
ヘルメットは色がサイズごとに違うが、水色のヘルメットと黄色いジャケットは明るく良い色あわせだと思う。10年前の色あわせとは随分変わってきたものだ。
会社間でこのような違いが見えるととても面白いし、ゲストがそれに着目したり面白がるようになるとなお面白いと思う。
というように少しづつ道具は変わってくるものであるが、様々な問題や欲求などにより大きく設計そのものを変えるというものもある。それはまた次回。
2018年7月20日 | カテゴリー:リオブラボー!NEWS | コメント(0)